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アスペルガーさんの「暗黙の了承がわからない」「常識がない」についての対処法

パートナーやご家族・ご友人がアスペルガー症候群(ASD)、「自閉スペクトラム症」をお持ちという方は、その特徴として以下のようなことでも悩んでいる方は多いのではないのでしょうか。


 

暗黙の了承が通じない

 

常識がないように感じる

 



自閉症スペクトラム症の方は論理的に物事を考える傾向と、他者の気持ちを想像することが苦手な部分があるため、暗黙の了承を察したり、一見「それ意味あるの?」といった感じの一般常識に沿って行動することが苦手な傾向があるように感じることがあります。



例えば

 

しきたりやイベントごとが苦手⇒やる意味がわからない。メリットがない。

いただきものなどに関するお礼などが苦手⇒見返りを求めるなんて変。そんなの個人の自由。

(見返りを求めて送ったものでなくてもお礼の一言くらいないと不快だし、年配の方だと「常識がない!」と思われても仕方ないといってもなかなか通じない・・・。)

 

 

わが夫まんぼうさんもASDグレーさんなので




 

お義母さんの十三回忌何着ていこう?喪服でいく?

 

 

 

普段着でいいよ。

 
 

普段着はないでしょ。喪服か黒いワンピース?

 
 

うちは十三回忌は普通の服なんだ!!

 
 

・・・。

 




こんなやりとりが何度かありました。



ASDさんにはこだわりが強く一度思い込むと譲れないという特性があります。




合理性(確かに法要で喪服を着なければならない物理的な意味はわからないのですが)や損得勘定(略喪服を買うのはわりと高価)が強く働くことに加え、自分の考えをいったん持つとこだわりから抜け出せなくなります。



ただこれは常識や暗黙のルールに囲まれて暮らしている定型発達の周囲の人にはかなり厄介・・・。カサンドラの原因にもなります。





それではここからこの「ASDさんの暗黙の了承がわからない&常識が苦手・・・?」とどのように付き合っていけばよいのかということについて考えていこうと思います・

 

 


 

 

ASDさんの「暗黙の了承がわからない&常識が苦手」とうまく付き合う方法


以下で詳しく解説していきます。
 

 

その1常識や暗黙の了承を守らないと、一般に相手がどう感じやすいのかということを伝える

 

ASDの特性を持つ方は他者の気持ちを的確に理解するのが難しいことがあるので、常識や暗黙の了承を守らないことで相手がどんな風に感じるのかを想像することが苦手なところがあります。
 



なので常識や暗黙の了承を守らないと、相手がどういう風に感じるのかを伝えるということがとても大切です

 


・プライドを傷つけないように

・短時間でポイントをまとめて

・逆の立場だったら「こうしてもらうとうれしくないかな?」というように

 

 

想像を促しながら伝えることが大切です。

 

 

 

 

ASDさんの考えにも共感を示しながら(上記の例だと「確かに喪服高いのに買うのもったいないよね・・・。」的に)上手に伝えるようにするとうまくいきやすいかもしれません。

 

 

そして大事なのはすべてわかってもらえなくてもいいということ。


 

1つでも「不必要なこだわり」を手放せたらみとめて褒めてください。これ私たちが思うより実は大変なことなんです。

 

 

その2常識や暗黙の了承を守らないことで、当事者が受けるかもしれないデメリットを伝える


ASDの特性を持つ方は合理的である方が多いような気もします。(そうじゃない方ごめんなさい。決めつける気は全然ないです。)


 

 

 

暗黙の了承や常識は、定型発達の人にとっては理不尽な部分もたくさんあっても「みんなが気持ちよくすごせるように長年かけてきたルール」です。
 

 


ですので、それを守らないことでASDさんにも「印象が悪くなってしまったりする」デメリットがあります。そしてこのデメリットはASDさんとかかわる家族や同僚にもあると思います。

 

 


「理不尽に損しないようにしよう!」ということでデメリットをきちんと共有してください。これは大切です。



ASDさんの対応で気が病んでるときに、周囲にまで印象悪くみられるとかなり疲れます。

 

 

その3.暗黙の了承や常識を大切にできたらリスペクトする

 

ASDさんにとって「不合理であること」や「こだわりを手放すこと」は脳の特性上とても大変です。
 

 

なので暗黙の了承や常識を大切にできたらリスペクトすることを忘れないようにしてください。

 

感謝の気持ちを伝えたり、「かっこいいと思う!」など素直に伝えてみてくださいね。

 

 

 

*これらのことは一気にやろうとすると発達特性をお持ちの方はとてもストレスがかかると思います。できないことがあってもOK。できないときがあってもOK。周囲の理解を得ながらひとつひとつ取り組んでいけたらいいですね。

 

 

結論:その都度話し合いながら、一つ一つ解決していこう。

 

常識や暗黙の了承は、TPOや各家庭でもそれぞれ違うもの。

 


話し合うのは面倒くさいし、傷つくこともありますが、ひとつひとつ丁寧に話し合っていきましょう。

 

 

できないことがあってもOK。わかりあえないことがあってもOK。

 

 

 

話し合って疲れたり、喧嘩になっても大丈夫。少し離れたり自分にご褒美をしながらゆーっくりわかりあえたらいいですね。


 

 

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