2022-04-11
ADHDさんの忘れやすさ対策(ご家族・周囲の方向け)
ADHD(注意欠陥多動性障害)を抱える方の中にはその特性ゆえに「気が散りやすく忘れやすい」性質を抱えている方がいます。
我が夫まんぼうさんもその一人で。一緒に暮らし始めたころから・・・
鍵締め忘れてたよ!
盗まれるものないし・・・。(忘れてた。)
いや、あるやん。しかもここ東京の都市部やで?
大丈夫、大丈夫。
いや、あかんやろ(苦笑)
といった感じで、やっぱり忘れやすい特性を持っています。
今日はそのADHDさん特有の忘れやすさの予防策を書いていこうと思います。
ADHDさんの忘れやすさ対策
その2.連絡事項は文章と画像で見える化しよう
その3.できないことは代わりにチェックしよう
その4.繰り返し確認する約束をしておこう
その5.3回忘れたら目の前でやってもらおう
結論:特性を理解して支援の方法を構築しよう
その1.スケジュール管理は分散しよう
ADHDさんの中にはスケジュールを管理するのが苦手な方も多くいらっしゃると思います。
そんな方にはスケジュールの管理方法を分散するのがおすすめです。
1.スマホなどのアラーム機能で起床時間などの管理
2.スケジュールリスト&Todoリストなどで仕事や家事の把握
3.メモアラームでタスクに合わせた時間配分の把握
1.2を取り入れられている方はすでに多くいらっしゃると思うのですが、3のメモ機能付きアラームもおすすめです。ネットなどで簡単に手に入ります。(定価だと少しお高めですがSALEなどだと安いときもあります。)
卓上においておくことができ、スケジュールおよびメモをにアラームを設定することができます。
うちの夫も在宅ワーカーなので、デスクワーク時に使用しています。
その2.連絡事項は文章と画像で見える化しよう。
発達特性を持つ方は口頭のみで伝えられるのが苦手な方も多いです。
「聞いたことを忘れやすい」特性があったり、視覚で意識したことを覚えやすかったりするため、文章やイラストを用いて説明すると理解しやすいそう。
我が家でも連絡事項は基本的にLINEで伝えています。(大切なことは口頭でも重ねて伝えます。)
この時に
●理由(なぜそうしてほしいのか)
●期限(いつまでにそうしてほしいのか)
●重要度(絶対にorできれば)
など具体的に伝えることを大切にしています。
その3.できないことは代わりにチェックしよう
いろんな工夫をしても「忘れやすい性質」そのものが変化するわけではないので、どうしても忘れることはあります。
なので、「ここは忘れるだろうな」というところは経験で把握してカバーしましょう。
我が家なら
●玄関のカギは家の中にいるときは閉めない
●電気の消し忘れ
●税金の期限
など言っても中々直らない(本人の中で重要度が高くない)ことは私がチェックして行っています。
特性だと割り切るところは割り切って過ごしやすい日々を作りましょう。
その4.繰り返し確認する約束をしておこう
LINE等で伝えても、一度では忘れてしまい対応してくれないこともよくあります。
ですのであらかじめ「忘れっぽいところがあるから、何度か確認するようにするね。」と声をかけておきましょう。
悪気がないことを伝えて、一週間前に約束→3日前に確認→1日前に確認といった風に確認する習慣をつけておけば、割とスムーズにタスクをこなしていくことができます。
その5.3回忘れたら目の前でやってもらおう
これもあらかじめ約束しておくとよいのですが、何度も繰り返し忘れられるとこちらも疲弊してきてしまうので「3回忘れたら私のいる前でやってね(あるいはその時すぐにやってね)」などとルールを決めておくとよいと思います。
支える側もストレスの限界に達しないように対策しておきましょう。
結論:特性を理解して支援の方法を構築しよう。
「忘れやすさ」は本人の故意ではなく、脳の機能からくる特性です。
もどかしい部分はありますがここは割り切って、カバーする方法をいくつか考えて支えていけるとよいですね。
ポイントは「面倒くさくない手段」を提案すること!これ必須です。
お互い心地よく生活できる方法をこれからも探って、お伝えしていこうと思います。
お読みいただきありがとうございました。
あなたが今日も笑顔で過ごせますように。
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