双極性障害の特性と付き合い方①
このブログの筆者「しろくま」は双極性障害を抱えています。
双極性障害とは気分の波が著しく上下する病気で、Ⅰ型とⅡ型で振幅に差があるのですが
1.散財、性的逸脱行為、自己誇大感などをもたらす躁状態
2.眠れない、食べれない、死にたくなるなどの鬱状態
など異様な元気さ「躁状態」と異様に不調な「鬱状態」を繰り返す病気とされています。
原因は遺伝・環境・ストレス等様々なものが絡んで発症するとされており、治療としては薬物療法や心理療法などが行われています。
筆者のしろくまも
≪躁状態のときは・・・≫
- 何でもしたい!買い物したい!
- 恋人を作りたい!もっと楽しいことがしたい!
- アイデアがとまらない!起業する?!
≪鬱状態のときは・・・≫
- 何にもしたくない。寝ていたい。
- 私は生まれてこなければよかったんだ。
- もうみんなに嫌われてしまったんだ・・・。
など、26歳で診断を受け治療をはじめるまで、2回の離婚、4回の転職などジェットコースターのような日々を送ってきました。
いいことおもいついた!これ商品化できないかな?!
うん。ええんちゃう。(・・・またはじまった。)
あっ!!これもええんちゃう?!
もう世にないかネットで調べてみたら?
あ・・・。あったわ(笑)
我が家ではこんなことがしょっちゅうあります。これは症状の落ち着いた今でもわりとよくあることですが(汗)
双極性障害の躁状態にはアイデアが止まらなくなるという特性もあり、私も例外でなく(特に眠る前に)どんどんアイデアが湧き出す時間があります。
(Instagramでオリジナルパンなどを作った写真を載せてますのでよかったらご覧ください。)
双極性障害は病気というより一種の体質なのかなぁと思う自分もいるし、周りに迷惑をかけなければ面白い個性でもあると思うのですが、躁状態やうつ状態をくりかえると周囲との関係性が悪化してしまうこともあるので、気分の波をコントロールしていくことがとても大切です!!
ここからはどうすれば「双極性障害とうまく付き合っていけるのか」を考えていこうと思います。
双極性障害との付き合い方
その2.気分の波の兆候を把握して予防しよう。
その3.症状が出てきたらどうするか策を考えておこう。
その4.信頼できる人たちにカミングアウトして頼ろう。
結論:自分を理解して病気と付き合い、個性だと思えるようになろう
その1.治療も含めて病気であることを受け入れよう。
まずは双極性障害の症状を治療するために、「病気」であることを受け入れていくことが大切です。
受け入れることで適切な薬物療法や、心理療法を受けることもできるし、休息するために必要なきちんとした社会保障を受けるためにも重要です。
そして病気だと受け入れることにより、「双極性障害になりやすい体質」や「思考の癖」などを学んだり、ストレスの原因をとらえたりと、じっくり自分と向き合うきっかけになったりします。
インターネットや書籍にもいろいろな情報があり(情報の取捨は大切ですが)自分に合わせていろいろと知識を得ることができると思います。
受け入れがたい気持ちやショックなことはわかりますが、まずは一旦自分を認めてあげるためにも病気であることを受け入れましょう。
その2.気分の波の兆候を把握して予防しよう!
躁状態やうつ状態は前兆があることも多いです。
「なんだか頑張れなくなってきた・・・。」
「眠れなくなってきた。」
などの鬱の前兆。
「最近夜中に目が覚めて活動してしまう。」
「買い物の回数が増えている気がする。」
などの躁の前兆。
点数制にして把握するのもあり!自分自身で波をコントロールするために、日ごろからしっかり気分の波の位置を把握しておき、頑張りすぎていると休むなど対策を考えておきましょう。
その3.症状が出てきたらどうするか策を考えておこう!
気を付けていても躁や鬱がでてしまうことはあります。
そんなときどうするのかあらかじめ考えておくことも大切です。
例えば我が家なら
● 鬱状態に入りかけたら実母に来てもらう。
● 躁状態になりかけたらクレジットカードを持たない。
● 鬱のときは子どもと離れて過ごす。
など。症状がでたら無理をするのは危険!早く波をフラットにするために周りに頼めることは頼んで休養しましょう。
その4.信頼できる人たちにカミングアウトして頼ろう。
双極性障害だと周囲の人にカミングアウトするのはとても勇気が必要なこと。
だけど、信頼できる人にはあらかじめ話しておくことをお勧めします。
協力してもらうことで不要なストレスを回避し、気分の波を起こりにくくすることで周囲も安心して過ごせるもの。
突然の波の変化で予定がパーになってしまったり、何かと誤解を受けてしまいがちなので、病気だと割り切って話したほうが私も気が楽に過ごせています。
結論:自分を理解して病気と付き合い、個性だと思えるようになろう
双極性障害は「病気」でもありますが、「個性」でもあるのではないかと私は思います。(あくまで私見ですが)
躁状態や鬱状態で周囲の人に迷惑をかけてしまうことはあるのですが、波をコントロールすることで致命的な迷惑はかけずに済むと思うし、それができればアイデアがわいたり躁特有のパワーが役に立つこともあったりと、「いい部分」もあると感じています。
病気になってしまい、つらいことはたくさんあるのですが、周囲をうまく頼りながら自分自身としっかり向き合い、自分にとって心地よい生き方を考えるきっかけにできたらいいかもしれませんね。
- 次の記事へ双極性障害を抱えての育児の工夫