2022-05-25
発達障害特性のある方の金銭管理対策(パートナー向け)
発達障害の特性をお持ちの方の中には、自閉症スペクトラム症の特性である「想像が苦手(先を見通せない)」であることや、注意欠陥多動性障害の特性である「衝動性が高い」ことから「金銭の管理が苦手」な方がいらっしゃいます。
●収入と支出が見合っていない
●計画的に貯蓄ができない。
●衝動的にお金を使い借金がある
など、当事者やパートナーによる悩みは様々です。
実は我が家でも結婚直後は
まんぼうさん、なんかはがき来てるよー!・・・ん?返済の案内??
あー、昔ちょっとお金借りてたやつ・・・。
?!〇十万てちょっとじゃなくない?!(怒)
という具合に、夫の借金が発覚したことがありました。
金銭管理ができないのは「結婚生活」においては本当に致命的!!
というわけで、今日は「発達特障害の特性を持つ方の金銭管理対策(パートナー向け)」について書いていこうと思います。)
▶その2.必要な貯蓄額を決め、先取り貯蓄をしよう
▶その3.家計簿アプリやGoogleスプレッドシートなどで家計簿を共有しよう
▶その4.銀行のネットアプリを共有しよう
▶その5.現金とカードを上手に使い分けよう
▶その6.衝動買いの癖がある間はカードの明細をチェックしよう
それでは以下で解説していきます。
その1.収入と支出をリスト化して具体的に説明しよう
ASD(自閉症スペクトラム症)をお持ちの方は、実際の生活に必要な金額をイメージするのが難しいこともあるため、実際にかかっている支出をリスト化して具体的に説明することをお勧めします。
独身時代と結婚時代はお金のかかり方が変わるもの。 結婚してからの金銭感覚がつかめず(もちろん家庭により異なりますが)「そんなにかからないだろ?!」と必要なお金を渡してもらえない場合は、一度主婦役になって「実際にかかるお金」を実感してもらうことも効果的です。
(難しい場合は、少し面倒ですが最初の数か月間はレシートを渡して、カテゴリー別にためるようにすると実際の生活にかかるお金のイメージをつかんでもらいやすいかもしれません。)
その2.必要な貯蓄額を決め、先取り貯蓄をしよう
ASDがあると「先のことを予測し、計画立てて実行するのが苦手」という一面を持つことがあります。
必要な貯蓄額を決め、計画的に「月いくらは貯蓄する必要がある」ことを伝え一緒に実行していきましょう。
月末にたまったお金を視認化すると意欲もアップするかもしれません。
ただし、衝動買いのあるパートナーさんの場合、通帳はパートナーさんが管理したほうがよいかと思います。
その3.家計簿アプリやGoogleスプレッドシートなどで家計簿を共有しよう
家計簿を共有しておくと、かなり金銭管理がしやすいです。
家計簿アプリやGoogleスプレッドシートなどを利用し、いつでも二人が「家計簿を視認」できるようにしておくと、お金のことで話し合うのにとても便利です。
そして衝動買いも防止できるかもしれません。
その4.銀行のネットアプリを共有しよう
この方法はお互いが承諾できるととても効率的です。
賛否両論あると思いますが、例えば「おこづかいの口座はそれぞれ別にしておく」など工夫しておくとプライバシーをお互いに守れながら、家計のお金がとても簡単に管理できます。
発達障害の特性あるなしにかかわらず、面倒な手間がはぶけてとても便利ですよね。
その5.現金とカードを上手に使い分けよう
現代はカード時代ですが、ADHDさんのように衝動性がある方には少し危険。
固定費と食費はカードで支払い。日常でちょこちょこ買い足すものは現金で買う(衝動買い防止)など、うまく使い分けると衝動買いも減らせるかもしれません。
我が家も買い足しなどは現金で行っています。
その6.衝動買いの癖がある間はカードの明細をチェックしよう
これはもちろ許可が必要ですが、衝動性が高く「必要のないものを買ってしまうことが続く」場合はクレジットカードの明細を見せてもらうこともよいと思います。
わが夫・まんぼうさんも結婚当初は衝動買いが激しかったのですが、カード明細をチェックさせてもらい「これはいらなくないかな?」と根気よくその都度話し合ううちに、現在では衝動買いはほぼなくなりました。
「家計簿をつけたいから、見せてくれる?」などと声をかけると不快さも減るかもしれませんね。
このご時世、老後の不安もありますしお金はしっかりためていきたいもの。
プライバシーは守りながらお互い、「見える化」してしっかりお金をためていけると安心かもしれないですね。
お読みいただきありがとうございました。
あなたが今日も笑顔で過ごせますように。